【「だから犬は嫌いなんだよ」】

昔々、お嬢様は猫を飼っていました。

広いお屋敷に一匹しかいない時もありましたし、たくさんたくさんいる時もありました。

どんな状態でもお嬢様は一匹一匹を大切に、愛情を込めて育ててやりました。

猫たちはそんなお嬢様の愛情に応えるようにみんなすくすくと育ちました。

―悪戯好きな子

　―仕事を邪魔するのが好きな子

　　―足元にまとわりつく子

勿論、最低限しか寄ってこないような子もいました。

でもどの子も最期の時はお嬢様の膝の上で穏やかに逝きました。

何処までも慈愛に満ちた優しい紅の瞳に見守られ、虹の橋の袂に旅立っていったのでした。

そんな猫好きなお嬢様はあることがきっかけで猫を飼うのをやめました。

「まぁ仕方ないか」

猫のいない生活がずいぶんと続きました。

そんなある日、お嬢様は子犬が捨てられているのを見つけました。

犬にさほど興味を示していなかったお嬢様でしたが、この日は違いました。

「うちにこい」

月の名を与え、飼うことにした犬は銀色の毛が美しい子でした。

犬を飼ったことのないお嬢様は周りの者たちにいろいろと尋ねながら愛情を込めて育てていきました。

最初子犬は逃げ出そうとしたり、噛みついたりしていましたがお嬢様の愛に応えるようにまっすぐ、まっすぐ育っていきました。

いつしかお嬢様の側に犬がいることが当たり前になりました。

それはお嬢様にとっても、犬にとっても至極当然のことでした。

―主に似て誇り高く

　―どこまでも主に忠実で

　　―たまに甘えて

勿論、叱られることや牙を剥くこともありましたが、そんなことは数えるだけでした。

ある日、お嬢様が目を覚ますと犬がいませんでした。

お嬢様は犬の名前を呼びながら必死に探しました。

いつも冷静なお嬢様にしては珍しく半狂乱でした。

犬がいたのは、お嬢様と犬が出会った場所でした。

犬はお嬢様が与えた物を最低限身に付け、そこにいました。

「―――」

微笑みを浮かべているような犬の頬に雫が一つ、落ちました・・・

小説を書こうと思ったきっかけ

小説と言うよりも駄文、ですが…


小さい頃からお話を作るのが好きでした。
自分で描いた絵にストーリーをつけたり、
もともとある童話の続きを考えたり、
人物だけ一緒で、全く違う童話を考えたり…

ようは妄想しまくりでした（そしてそれは今でも変わらない、むしろ悪化していると言える）。
そしてそんな妄想を「面白い」と楽しんでくれる人たちがいました。


これが文を綴るきっかけとなりました。


ではなぜ東方でｓｓを書くようになったのか。
ありあまる妄想をどこかで発散しないとおかしくなりそうだったからです(笑)
それだけこの「東方」という世界にはまり込んだのです。

いろいろな方の幻想郷に触れ、萌悶え…
いつしか「私が考えている幻想郷だったら…」と思うようになりました。

そして妄想を形にし始めました。



初めて東方で書いたのはめーさくです。
ちょこちょこ手直ししてpixivに投稿してます。
（なぜ手直しをしているか？【自主規制】なところがところどころあるからです笑）

そしていろんなカップリングを知っていく中で咲アリに出会い、
今や咲アリ推しの人となりました。
が、如何せんマイナーカップリングの為数が少ない。
そのため自産自消するための自己満足系で書いてたりします。

そんなものでも気に入って読んでくださる皆さんには感謝してもしきれないです。
これからもきっと私得でしかない世界しか綴らないとは思いますが、
そんなのでも楽しんでいただけたら嬉しいです。

東方を知ったきっかけ

いきなり私の思う幻想郷について書くよりもタイトル通り、軽めなものから。


私が東方を知ったきっかけは「ゆっくり実況」です。
もともとゲーム実況が好きで（特にホラー）、
いろいろと見ていました。
あるときマインクラフトを知り、
いろいろとみていくうちにゆっくりたちが活躍する実況を見るように…。


霊夢、魔理沙を知って咲夜さんを知って(最初妖夢と区別がつかなかったなんて言えない）・・・
気が付けば自分で東方について調べていました。


そして思いました、「なんてこの世界は面白いのか」と。


これが昨年（2015年）の夏。
ここからpixivで東方のssや絵を見たり、
弟が（なぜか持っていた）紅魔郷をしているのを見ていたり（ここ重要！）し始めました。
今や公式書籍、同人誌、CD、フィギュア、グッズに囲まれ
自らの幻想郷を綴る日々です。


欲しいものは増える一方で、
そして書きたい幻想郷の構想も増える一方で…。
おかげで仕事も頑張れるというものです。

とうとうこんなものにまで・・・

こんばんは。
佐紅です。
Twitterではショウと呼ばれることもあります。


ここでは140字に収まりきれない日々の戯言や
書いている小説たちの設定や解釈を自由気ままに綴っていこうかなと思っています。
後は東方に全く関係のない作品がぽつぽつ上がるかもしれません。
写真は…さらに気が向いたらになるかもしれません。


忙しいのにこんなものにまで手を伸ばして大丈夫か、自分。とも思っていますが
まぁこれはこれ、それはそれで気ままにしていきたいと思っています。


どうかよろしくお願いします。