2016年6月6日月曜日

【緩やかな中で】

一仕事を終えたこの時間が好き。
縁側に腰掛け、お茶と茶菓子を片手にいるこの時間が。


風を感じ、鳥の囀りに耳を傾け、空を眺める。
日々変化し、それでいて何も変わらないこの風景が私の性分に合っているらしい。


そうであるものの、ここ最近そんな時間が味気ない。



「おーい、れいむぅ」


ふと口角が上がっているのに気が付く。




ああ、そうか。
刺激がなければつまらない。
どうやら「彼女」はぬるま湯のような日々に刺激をくれる存在らしい。


「―なによ、魔理沙」


でも少しだけ、もう少しだけこの感情に名前を付けるのはやめておこう。
穏やかな日常にしてしまうには、勿体なさすぎるから―

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